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特別な階段

 

東川 2枚の片流れ屋根の家の階段は、ナラの無垢板を壁うちうちで挟み込んだストリップ階段になりますが、無垢板は時期によって巾が数ミリ伸び縮みするのが無垢の家具の常識ですので、その経験を踏まえて、伸び縮みしても接する珪藻土が割れたり空いたりしない様な作りを考えます。

 

 

このパーツが工場で職人さんが加工してくれた踏み板の受け材。彫り込みに踏み板のサネが入り、溝の中で伸び縮みを吸収する構造、真ん中のダボは、左右均等に伸び縮みして、踏み板が滑ってズレないための工夫です。

 

 

硬いナラ材のサネはキツすぎず、緩すぎず、シビアな調整を繰り替えす原さん。

 

 

ミリ単位を超えた正確な調整が必要な作業、1段1段地道な作業が続きます。

 

 

そして、ようやく2Fまで階段が出来上がりました。鬼胡桃の梁をくぐって登ってみると、登り味も上々です。

 

 

このあと、珪藻土の壁に挟み込まれると、濃く力強いナラの木目が浮き立ち、一つの家具の様なこだわりの階段が現れます。

 

 

 

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