東川の家 職人、スタッフ総出で最後の磨き上げ


前回のブログから一月以上経った東川 2枚の片流れ屋根の家、その間、協力業者さんとスタッフ総出での最後の磨き上げがじっくりと行われてきました。最終仕上げの工程がこれほどまで長くかかるのも、北の住まい設計社のこだわりが随所にちりばめられているから、写真はクロス屋の林さん、背面の腰の位置で見切るツートンの貼り分けは、クロスの重ね位置をぴったり合わせるのが大変難しい貼り方です。

 

 

キッチンの下台は大工さんの現場製作、この後床の仕上げと同じグレーの珍しいライムストーン、バサルライトで仕上げます。

 

 

完成までにカーテンが仕上がるように、showroomの須藤さんが窓辺の雰囲気を確認しながら採寸をしています。北欧から直輸入した生地を始め、お勧めのラインナップで空間に合った生地や、スウェーデンHASTA社のカーテンパーツを提案できるのも衣食住の提案を目指している北の住まいならでは。

 

 

目地の割り付けを計算して、610mm角の特注サイズで山から切り出した札幌軟石、到着した頃はまだ湿っていたので、ゴールデンウィークの間外で立て掛け、風を通して水気を抜いておりました。連休が明けて乾燥し薄いグレー色となったところでモルタルに密着貼りしていきます。

 

 

リビングダイニングは珪藻土の塗り壁仕上げ、北海道産広葉樹の梁に似合う様に、2色の珪藻土を混ぜ合わせて若干黄色味のあるグレーに調色し、適度に金鏝で押さえてもらいました。窓台も珪藻土と相性の良い札幌軟石を使っています。

 

 

春のやってきたとある日、中庭にもともと生えていたサクランボの木が満開に、来年はデッキに椅子でも置いて楽しめるでしょう。

 

 

内部にクロス屋さん、左官屋さんが入っている間、大工さんは外のカーポートと物置の刻みと建て方、そして手すりやウッドデッキの製作、完成までびっちりと作業が残っています。

 

 

浴室は、下地のサイディングや合板に塗膜防水をしっかりと塗って、壁、床、共にタイル張りで仕上げます。エプロンに置いた穴に落とし込むのはホーローバス、どんな仕上がりになるかが楽しみです。

 

 

家づくりは現場以外でも進んでいました。北の住まい設計社の工場の一室には、住宅に取り付くキッチンや家具が一杯に並べられ、最後の仕上げの工程に入っています。今回は、オリジナルのスチール薪ラックなども製作、そちらは地元東川の鉄工所でかたちとなっていきました。そうやって、本当に多くの職人やスタッフの手仕事が積み重なって出来上がるのが「北の住まい独自の家づくり」です。

 

 

最後に、大工の原さんが久しぶりというキッチン取り付け、複雑な納まりなので少し心配していましたが、全てしっかりと納まりました。見ての通り、この空間に似合うキッチンとして提案したのは、北海道産ナラ材の特別なキッチンです。

昨日、美装前の最後の確認を済ませ、安心して出張に出ました。来週出張から帰ったら竣工写真の撮影、そして週末にはオープンハウスを開かせて頂きます。北海道で育った素材達が織り成す空間を体験しに、是非東川に脚を運んでみてください。

 

http://www.kitanosumaisekkeisha.com/house/openhouse/

大雪山の麓で原始の樹々を見る

 

昨年より北の住まいにお手伝いに来て頂いている大雪山ネイチャーガイドの塩谷さんが、自身で深い森をくまなく歩き回り探し出したという、大雪山の麓に佇む巨樹を巡るガイドツアーに参加させてもらいました。小さな頃から森と共に歩んできた塩谷さんですので、森の中では興味深い話が尽きません。写真はトドマツに最近刻まれたヒグマの爪痕。

 

 

そんな塩谷さんが何度も通いながら付けてきた獣道を進みます。最初の休憩場所に生えるミズナラも相当な老木。

 

 

 

標高600mmを超える樹林帯ですので樹々のまだ芽吹きはまだ半分ほどでしょうか。おかげで光の差し込む地表には春の山花達が綺麗な花を咲かせています。写真はエゾエンゴサク。

 

 

大きなヒグマの爪跡、トドマツの深い傷口からは樹液がたくさん流れた様です。

 

 

尾根伝いに歩き続けること1時間ほどで景色の開けた笹薮が、ここは開拓の頃に伐採した樹々を積み上げた土場の跡だそうです。この先に目的の巨樹が、、、

 

 

これが塩谷さんが大長老となずけたミズナラの老木、胸高直径は2.2mもあり、この辺りでは最大の太さだそうです。驚きです。この神々しい姿には言葉も出ず、ただ眺めているだけで、すっと気持ちが落ち着いていく。枝によしかかって大切な家族と居るかの様に嬉しそうな塩谷さん。気持ちが良くわかります。

 

 

反対側は昨年の台風で大きな枝が折れてしまい痛々しい姿になってしまいました。老木の周辺も開拓期の伐採跡が残りますが、当時から森の神として崇められていたのか、よくぞ残っていてくれたものです。途方もなく長かっただろう一生ももうじき終わりを迎えるのでしょうか。

 

 

帰り道にも巨樹がちらほら、樹形が製材向きでなかったので切られなかったのかもしれません。開拓の手が入る前は、この様な原始林が北海道全体を覆っていたのでしょうね。

 

 

そしてもう1本、東川町内に生える最大級のミズナラも案内してもらいました。この先に少しづつ見えてきます。

 

 

先ほどの老木より若く力強い生命力を感じます。まだまだ年月を重ね成長して生きそうですね、葉を茂らせた姿も見て見たい樹です。

 

 

大雪山の麓の森にこれだけ素晴らしい巨樹達がひっそりと佇んでいたなんて、見ることが出来て良かった。あらためて、森や樹々の神秘、その奥深さにどっぷりと浸かることが出来た、とても素晴らしいツアーでした。

栃木県 北欧家具と暮らす家 上棟記念の集い

 

強い日差しが照りつけ、炎天下では上着を脱ぎたくなる週末の関東地方。この日は、上棟記念の集い。すでに大工工事は折り返し半ばですが、床の下地板がすべて貼り終わった室内に資材で大テーブルを拵え、大工さんとお客さま、皆で昼食のお弁当を頂きながら、家づくりのこと、北海道のこと、いろいろな話で盛り上がります。

 

 

最後に記念の珪藻土手形を取りました。お子さんは小学生と中学生ですので、両親と立派にならんでいますね。

 

 

式典も無事に終わって、久しぶりの現場の確認と打ち合わせをしていきます。室内は外壁、天井の断熱工事が丁度終わったところ。これから使う石膏ボードが整然と積み上げられています。

 

 

上棟式の最中、椅子に座ってリビングダイニングを疑似体験していましたが、相当ゆとりのある空間、カールマルムステンやウェグナーの家具が並ぶ姿が待ちどうしくなります。

 

 

こちらは2Fのホール。3つ並んだ縦長の窓の下は小さな吹き抜けになっていて、天窓の様にキッチンへ光が落ちる設計です。

 

 

北海道産ヤマザクラの大黒柱、そこに十字に挿さる栃木県産杉材の大梁下端は表し。住宅のリビングダイニングキッチンはほとんどがフラット天井になるので、天井面が単調にならない様に、構造材が良いアクセントになります。

 

 

玄関ドアも少しシックな色合いで、全体的に大人っぽい仕上げになるかと思います。ご希望でドアのとなりにはアウトドア用のPHウォールランプが付きますが、ドアの色ともよく似合いそうですね。

札幌 山の斜面に建つ家 無事上棟

 

冬の間、工事をストップしていた札幌市街を見下ろす山の斜面に建つ家。

待ちに待った春の訪れと共に、札幌の大工さんの協力のもと無事に上棟を迎えています。

 

 

ここまでこぎ着けるためには、基礎屋さんの大変な苦労がありましたが、そうして出来上がった立派な基礎の上で大工工事が軌道に乗り始めました。見上げると建物の背後に覆いかぶさる森の迫力、ここが大都市札幌だなんて信じられません。

 

 

まわりを見渡しても一番高い屋根の上、大工さんの背後に広がる眺望は、まるで高層マンションの屋上に居るかの様。

 

 

大親方の下で勢いある若い大工さんのチームが工事を進めています。リーダー格の関さんは新入りの仕事を一つ一つチェック。

 

 

今回は、2年近く天然乾燥をした道南の杉材を手加工で刻んでいます。建物の角に立つ隅柱は金輪継ぎという丈夫な仕口で通し柱に、伝統的な仕口の美しいこと、壁に埋まってしまうのが少々惜しいですが、建物をいつまでも支えてくれることでしょう。

 

 

裏山は巨木が覆い茂る原始林。木々はみな蕾を膨らませて芽吹きを待っています。

 

 

次に打ち合わせに来る頃には、屋根が出来上がって、建物の背後は新緑に包まれていることでしょう。夏の完成を目指し、工事はどんどん進みます。