当麻 合掌再生の家

 

当麻町で建築中の店舗兼住宅。この住宅の特徴は、何と言っても開拓期の製材所の屋根で使われていたという古い合掌(トラス)をそのまま再生した大屋根です。

 

 

間口6間に架かるアカエゾマツのすばらしい合掌、長い年月に磨かれたこの表情、もちろんそのまま生かしたいと思います。

 

 

内部は大きな架構が可能な合掌ならではのシンプルなプランです。平屋の真ん中で店舗と住宅を区切り、トラス頂部には鳩小屋を設け、ハイサイドライトから光が降り注ぎます。

 

 

屋根の下地を作る大工さん。けっこう急な5寸勾配。施工してきた中でも最大級の大屋根は野地板の数も1000枚を超えました。

 

 

現在は屋根も葺き上がり、本格的な内部の下地作りが始まっています。

 

 

巨大な室容積を有するこの建物、2台の薪ストーブとヒートポンプ式の温水暖房で暖めますが、それらの負担もなるべく少なくなる様に、このあと壁や屋根に断熱材を厚く吹き込んでいきます 。

 

 

秋口の完成を目指す合掌再生の家、ショップは地元ファッションブランドの直営店としてオープンします。長らく眠っていた合掌が、再びたくさんの人々に木組みの力強さや魅力を見せてくれることでしょう。

愛知県 リビングから公園を望む家 着々と進む

 

愛知県郊外の造成地で、出来たばかりの公園とその背後に広がる大きな雑木林に面する様、リビング、ダイニングを配置した住宅を建築中です。

 

 

 

 

ここ最近の様子。梅雨の前に屋根を終わらせて、工事はすでに中盤。北の住まいの家は3棟目となる大工の野村さんが、今回は棟梁として丁寧な断熱と気密の工事を進めてくださっています。

 

 

2Fのホールの北面に開いた窓からも雑木林の緑が切り取られる。名古屋中心まで30分たらずで行けるのに、この周辺環境は、造成地の中でも格別の区画だと思います。

 

 

これは上棟記念の集いの際の1枚、公園に面したリビングの大開口の前に昼食のテーブルを拵えて、公園を望みながらの昼食、まだサッシの入っていない開口から心地よい風が吹き抜けていきました。そして集いが終わり、お施主様ご家族が公園からの見え方を確認中。完成後もふたりのお子さんが公園で元気に駆け回るのを見守ることが出来そうです。

栃木「北欧家具と暮らす家」もうじき完成

 

栃木「北欧家具と暮らす家」もうじき完成を迎えます。

 

 

内装工事も終盤に、若い室井くんがコツコツと、丁寧に仕上げた下地がクロスや珪藻土で仕上がっていきます。リビングの珪藻土、最後の面を仕上げる田畠さん。

 

 

ダイニングキッチンはほとんどが平天井ですが、2間半を飛ばす栃木県産の杉の大梁が天井面に表れてきて、山桜の大黒柱に刺さる、構造の力強さを感じさせます。

 

 

リビングには、庭を眺める大きなピクチャーウィンドウも。奥の壁には大きなn'fremeのTVキャビネットを壁付けします。

 

 

内装工事を手がけてくださっている澤田さん親子。難しいDuroの重ね貼りを、非常に綺麗に仕上げてくださいました。

 

 

浴槽の壁を飾る印象的な矢羽模様のタイル。リサラーソンの陶製作品をはじめ、北欧の個性的な家具、雑貨を愛するSさんご夫妻にも気に入って頂けました。

 

シンプルな中に、さりげなく遊び心を感じさせるS邸。今月末オープンハウスです。

http://www.kitanosumaisekkeisha.com/house/openhouse/

大谷石の産業遺跡を巡る

 

栃木県で進む家づくり、アプローチの整地には、折角なので栃木県名産の大谷石を敷き詰めたい。そんな思いで、宇都宮市の方の協力のもと、忘れ去られた大谷石の古材を探す旅に。まずは石切場の見学。田んぼの広がる風景に突如開いた地下採掘場へつながる深さ60Mの縦坑、せり出す鉄骨の櫓は錆びてぐらつき、見下ろすとなかなかのスリル。職人さんはそんな石の壁に繋がれた細い鋼材と薄板の桟橋を使って降りていくそう。桟橋は所々崩壊しかけている様にも見え、ますます恐ろしく感じます、、、

 

 

柔らかい大谷石の掘削はチェンソーでおこなわれています。大谷で培った採掘技術が、札幌軟石などの採掘にも伝わっていきました。

 

 

地域の人が大切に守る大谷石の山塊に出来た神社、メインの道路から入ってほどなく、こんなに神秘的な参道が現れる、本州の歴史の深さを想います。

 

 

朽ちて丸まり、苔に覆われた大谷石の階段が、200M近くある山頂まで続いていきます。

 

 

廃業した採掘場へ向かう道端に、大谷石で掘られた石像が眠っています。

 

 

坑道への途中、人が通りやすい様に削りとられた大谷石の山肌。

 

 

採掘場跡には時が止まったかのような休憩小屋。

 

 

密林の中に眠る坑道への入り口。地元の石材に代わる建築材料が乏しかった時代、一体に広がる大谷石の地層は宝の山でしたが、海外の安価な材料が手に入る時代になってからは、いくつもの坑道が森に埋もれ、まるで忘れられた神殿の様な雰囲気です。そして一体には草に埋もれて多くの切石も眠っているということで、貴重な産業遺産を新たに蘇らせたいと思います。